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男性の更年期障害

男性の更年期障害は、男性ホルモンの減少が原因で生じる身体的・精神的不調であり、自律神経統合失調症とも関連性があります。

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男性には女性が迎える「閉経」という変化がなく、症状には個人差が大きいため、更年期障害は女性特有の症状と思われていました。しかし近年では男性も加齢により男性ホルモン(テストステロン)が低下することで、男性・女性で共通する更年期障害の症状、男性特有の症状が現れることが明らかになっています。

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テストステロン


ただしテストステロンの分泌量と更年期障害の症状は、必ずしも相関しません。テストステロンの分泌量には個人差があり、テストステロンの値が低くてもエネルギッシュという中高年男性もいるからです。

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男性の更年期障害は医学界でも新しい領域であり、高齢男性の性腺機能低下とそれに伴う種々の症状について「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」という新しい表現が2005年に採用されたばかりです。LOH症候群とは、つまり「加齢に伴う身体の変化により現れる諸症状」という意味です。更年期障害の原因は性ホルモンの低下ですが、その他にもさまざまな要因がからみ合って起こります。



【男性更年期障害の原因】
男性更年期障害の原因は、男性ホルモン(テストステロン)の減少です。

男性ホルモンは、20代から30代に分泌量のピークを迎え、40代以降は徐々に減少していきます。男性ホルモンの分泌量および変化には個人差が大きく、女性の閉経のようなはっきりした症状も現れません。そのため男性の更年期症状は、まったく現れない人から日常生活に支障をきたすほどに悪化する人までさまざまです。

男性ホルモンが減少する原因は、加齢とストレスです。特に性格が真面目で責任感が強く、神経質、几帳面な方はストレスを感じやすい傾向にあり、更年期障害を発症しやすいと言われています。



【男性更年期障害の症状】
男性更年期障害の症状には、男性と女性に共通する更年期障害の症状と、男性特有の症状があります。男性の場合は性欲減退や勃起不全(インポテンツ)があります。また、男性は女性よりも疲労感や不安、睡眠障害などの症状が多い傾向があります。

(男性特有の症状)
・疲労、神経質、不眠、性機能減退、性欲の低下、勃起不全(ED)、筋力の衰え、集中力低下

(男女共通の症状)
・ほてり、のぼせ、動悸、脈が早まる、多汗、めまい、肥満、やせ、むくみ、冷え
・肩こり、腰痛、手足のしびれ、
・イライラ、不安、うつ、神経質、睡眠障害、意欲低下、
・吐き気、嘔吐、食欲不振



【男性更年期障害の治療法】
(保険診療)
・漢方薬・・・八味地黄丸、黄連解毒湯、半夏厚朴湯、補中益気湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、十全大補湯、芍薬甘草湯、葛根湯、当帰芍薬散、加味逍遙散ほか
・抗うつ薬、抗不安薬

(自費診療)
・ホルモン補充療法・・・注射療法、軟膏
・バイアグラ・レビトラの服用・・・ED(勃起不全)の治療
・サプリメント、アロマセラピーなどの代替療法
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